Unity VFX Graph Advanced Tips 補足説明

今回のチュートリアルシリーズの中で紹介した機能の中には、最新のものがいくつかあります。
皆さんがお使いのバージョンでは、まだ正式機能となっておらず、Experimental Feature つまり実験的機能の扱いになっている可能性があります。
これらの実験的機能を使うには、プレファレンスにある Experimental Operators/Blocks のスイッチをオンにする必要があります。
このスイッチは Unity Editor の共通設定ですので、一度オンにすれば それ以降ずっと有効になります。

また、今回のチュートリアルシリーズの中に登場した VFX の多くはGitHub 上で公開されています。
ここでは それらのリポジトリをいくつか紹介したいと思います。

まず VFXTestbed というリポジトリがあります。
この中には様々なエフェクトのスケッチが含まれています。
このリポジトリは雑多な内容で残念ながらあまり整理されていませんが、色々と実験的な使用例が含まれています。
https://github.com/keijiro/VfxGraphTestbed

Krbv というリポジトリは、Particle Strip を使ってトンネルの描画を行うサンプルです。
中身を見てみると分かりますが、非常に単純な仕組みで実現できています。
https://github.com/keijiro/Krbv​

Smrvfx というリポジトリはSkinned Mesh Renderer からパーティクルを発生させる仕組みを実装したサンプルです。
Particle strip と組み合わせれば、アニメーションの軌跡を描くこともできます。
https://github.com/keijiro/Smrvfx​

ProcCharVfx というリポジトリは、文字やキャラクターのような模様をプロシージャルに生成する、VFX シェーダーのサンプルです。
Shader Graph を使ってプロシージャルな手法をVFX に取り込んだ例となっています。
https://github.com/keijiro/ProcCharVfx​

また、今回のチュートリアルシリーズと直接の関係はありませんが、更に高度なサンプルを求めている方にはSpace Ship Demo プロジェクトをおすすめします。
Space Ship Demo は、実際のゲームで使用されるような実用性の高い VFX を多く含んだサンプルプロジェクトです。
https://github.com/Unity-Technologies/SpaceshipDemo

このプロジェクトについては、Unite Nowの講演において詳しく解説されています。
日本語吹き替え版も用意されていますので、まだご覧になっていない方は、ぜひチェックしてみてください。